新型コロナに感染し、受け入れ先が見つからない患者が一時的に療養するための「入院待機施設」が、11月30日に閉所しました。

新型コロナの入院待機施設は、入院が必要なものの受け入れ先が見つからない患者が、一時的に療養できる「入院待機ステーション」などとして、おととし6月から設置場所を変えながら運用されてきました。
11月30日で県内全ての入院待機施設が閉所となり、那覇市内の施設で職員などによる閉所式が開かれました。

施設で治療などにあたった、浦添総合病院の梅谷一公医師は「県民にとって安心の砦だった」と振り返りました。

看護師 新垣綾野さん
「去年の夏、7月8月が感染者数が増えて、国の派遣で看護師の方が来てくれてそちらの方にも協力してもらって、なんとか沖縄県の方の命が守れたのではないかなと感じます」
看護師 井口喜美代さん
「終わったって感じもあるんですけど、今まで戦ってきた戦友がみんな解散になるのでとてもさみしい気持ちではあります」
県内の入院待機施設は合わせて2231人を受け入れたということで、職員らは施設での経験を今後の業務に活かしたいと話していました。