楽天10人が“パワハラ受けた” 被害相談窓口なく…

NEWS DIG 久保田智子編集長:
球団側は、安樂選手によるパワハラ被害について「選手やコーチらへのアンケートで初めて把握した」、その上で相談窓口がなかったことに関して「非常に重い責任を感じている」としています。

時事芸人 プチ鹿島さん:
最近、「千葉県警でパワハラ処分相次ぐ」という記事がありました。処分が出るということは部下が声を上げやすくなっているのではないかという見方もあるので、やはり窓口は必要ですよね。それでいうと、楽天に窓口がなかったのは重大だと思います。

久保田編集長:
最近、ビッグモーターや宝塚歌劇団、地方自治体の首長にもパワハラの指摘が続いていますよね。

朝日新聞ウェブサイト「telling,」柏木友紀編集長:
ハラスメントって言葉がカタカナなので少し軽く聞こえるんですけれども、言葉や態度もやはり暴力です。それが可視化されてきたのはそうなんですけれども、ただこれは会社とか組織だけに限らず人間関係のあらゆるところで可能性があると思うんですよね。

例えばカスタマーハラスメント、アカデミックハラスメント、モラルハラスメントなど、優越的な立場にいる人とその相手との間で発生しやすい状況が可視化されてきたんだと思うんですよね。

藤森祥平キャスター:
宝塚歌劇団についてはnews23でも取り上げて、元タカラジェンヌの東小雪さんは「(自分が下級生の時は)厳しい指導をおかしいと思っていたが、1年たったら加害者側に回って悪いことだと思えなくなってしまう」と話していました。

プチ鹿島さん:
“自分はこれを耐えたからあなたたちも”っていう価値観はありますよね。
お笑い界に入ったときも憧れの世界、しかも芸事ですから「一般社会とは違うだろう」と、当時90年代後半はそう思って入っていました。ただ僕は回りに優しい先輩が多かったですけど、実際、陰湿な話などを見聞きすることは確かです。

久保田編集長:
自分が当たり前だと思っていることが、実は相手の当たり前とギャップが生まれているんじゃないかなと思うんですよね。それを相手に合わせるように自分をアップデートしていくのはすごく難しい課題なんじゃないかと思います。

柏木編集長:
やはり、世代を問わずそれぞれが自分のこととして考えないといけないとは思います。
被害者が1人で悩んで「自分がひょっとしたら悪いんじゃないか」って思い詰めてしまうことも気の毒ですし、そこで声を上げることから「自分もしかしたらそうかもしれない」って気づくこともありますし。

小川彩佳キャスター:
告発をしたことがあって日米で仕事をしたことがある友人がいるんですけど、日本では告発したことを「大変だったね」と言われるけど腫れ物に触るような対応をされる。でもアメリカでは「頑張ったね」と励まされたそうです。アメリカが整ってるわけではないとは思うんですけれども、告発の声を上げる勇気を称賛する風土はもっと必要なのかもしれないですよね。

柏木編集長:
日本の場合は声を上げた人が職場にいづらくなったりしますし、我慢するのが美徳というようなところから変えていかないと可視化されないですね。

プチ鹿島さん:
特におじさんとか「昨日までよかったのに何でダメなんだ」と開き直っちゃう人もいるじゃないですか。でもそれで開き直るのか、今日からは変わろうって思えるのか、大事な分岐点だと思うんですよね。