■30日、第52回プロ野球・三井ゴールデン・グラブ賞授賞式 都内
プロ野球担当記者の投票で選出される“守備のベストナイン”「三井ゴールデン・グラブ賞」の授賞式が都内のホテルで行われた。西武の源田壮亮(30、内野手)が6年連続6度目となるパ・リーグの遊撃手部門で選ばれ、今回の受賞者内では最多6度目の栄誉となった。
球界一の守備職人
源田は社会人野球のトヨタ自動車から16年のドラフト3位で西武に入団。ルーキーイヤーから正遊撃手の座を掴み、全試合フルイニング出場を果たし、新人王を獲得した。翌2017年からは6年連続で「ゴールデン・グラブ賞」を獲得している、まさに“守備職人”だ。今シーズンは栗山英樹監督率いる侍ジャパンに選出され、3月に行われたWBCで活躍。大会期間中に骨折するアクシデントがあったが、準々決勝以降もショートのスタメンとして奮起し、世界一に貢献した。球界一の名手に守備のこだわりを聞いた。
Q.受賞された感想は
源田壮亮:
毎年やっぱり嬉しいですね。
Q.今季はどんなシーズン
源田:
色々ありましたけど、シーズン途中から復帰できて、たくさん応援して頂いて、今日こういう賞も頂けて良かったです。
Q.賞の重みは
源田:
(トロフィーが)重いです(笑)
「源田たまらん」のベストプレー
華麗な守備は敵、味方のファンともを魅了する。源田のワンプレーでSNS上では“源田たまらん”のワードが飛び交う。そんな守備職人にベストプレーを聞いた。
Q.今シーズン1番のプレーは
源田:
9月3日のホーム、ベルーナドームでのソフトバンク戦。周東佑京選手(27)のボテボテのゴロをアウトにできたプレーは自分の中でもよかったと思います。
Q.その理由は
源田:
バッターが打った瞬間、「まあセーフかな」と思いながら、「イチかバチかちょっとやってみようかな」というところで、周東選手をアウトにできたのと、その時の周東選手のリアクションも含め、良かったなと思います。
子供が野球を楽しめる環境を整えたい
源田が野球の魅力、守備の魅力に取りつかれたのは少年時代までさかのぼる。オフシーズンは積極的に子供たちと触れあう事を大事にしている。
Q.オフには子供向けの取り組みは行っている
源田:
やっぱり野球人口も減っていますし、昔と違って公園で野球ができない、キャッチボールができないというところでも、どんどん人が減っていますし、野球が楽しくできる環境とか、そういうところを整えていければなというところで、色んな取り組みは考えていますし、今後もやっていければと思います。
Q.子供達には何を大事にして欲しい
源田:
とにかく野球が好きでいてほしいですし、楽しくみんなでプレーしてもらうというのが僕は一番大事かなと思ってます。
自分の強みは守備
Q.子供の頃から守備へのこだわりはあったのか
源田:
単純に守備でほめられることが多かったので、子供ながらに自分の強みは守備なんだというのもわかってましたし、そこを強みにずっとプレーしてきました。
Q.自身が子どもの時は、どういった感情でプレーしていた
源田:
成功すると嬉しいですし、失敗すると悔しいですし、そういうのも含めて楽しいのが野球かなと思うので、どんどん自分なりの楽しさを見つけてプレーしてもらえればいいのかなと思います。
Q.子どもたちへのアドバイスは
源田:
やらされるのではなく、自らやるというか自発的に取り組むことが大切。
かつての野球少年は今、野球界の未来を担う子供たちへメッセージを発信し続けている。さらに去年、第一子が生まれた事がきっかけで「悲しい思いをしている子どもを一人でも減らしたい」と、支援や交流を始めている。














