宮崎市のスーパーの駐車場で親子2人が車にはねられ、0歳の女の子が死亡した事故についてです。現場には、献花台が設けられ多くの人が花をたむけました。
痛ましい事故は、なぜ起きてしまったのでしょうか。目撃者によると運転していた男性は、「サンダルを履いていた」ということです。
(中野光樹記者)「事故から一夜明け設置された献花台には、多くの花がたむけられています」
29日午前11時ごろ、宮崎市の「フーデリー霧島店」の駐車場で発生した事故。

親子2人が車にはねられ、9か月の女の子が死亡しました。
(献花に訪れた人)「私にも孫がおるからね。やっぱりそれを思ったらたまらなくてね」「幼い命をなくしてしまったお母さんの辛さを考えると、いても立ってもいられなくて」


現場付近には30日朝から献花台が設置され、多くの人が手を合わせていました。


警察は、車を運転していた宮崎市の72歳の男性を現行犯逮捕(男性は1日、処分保留で釈放)

警察によりますと、男性の車は対向車が来ていたため、前に通り抜けられずバックしたところ、赤ちゃんを抱っこしていた母親をはねたということです。
店の関係者によりますと29日は特売日のため、事故当時、駐車場は満車で、敷地内には駐車待ちをする車もあり混雑していたということです。

また、事故現場にいた人は運転していた男性について・・・
(目撃者)「(男性は)ぼうぜんとしていた。『しまった』とか思ったんじゃないか。その人の足元見たらサンダル履いてるじゃないか。サンダルで運転は、うまくペダル踏めないって教習所で教わっているはず」
警察の調べに対し、運転していた男性は「交通事故を起こし、けがさせたことは間違いない」と話しています。

警察によりますと、去年、県内の駐車場で発生した交通事故はあわせて249件で、このうち185件が、運転者の前後左右の安全不確認によるものだということです。
駐車場での痛ましい交通事故を起こさないためにも、警察は「運転手と歩行者、両者の注意が必要」と話します。
(県警察本部交通企画課・小森誠課長補佐)「(運転手は)車をバックで出す時とか、発進させる際には、周囲の安全確認をしっかりした後に、次の行動をとっていただきたい。(歩行者は)車が発進したりバックしてくる可能性があるということを念頭において車から離れるなどの行動をとっていただければ」














