日本全国から集まった強豪64チームによるバレーボール大学日本一を決める戦い、全日本大学選手権大会(全日本インカレ)が28日に開幕した。会場にはカメラを持った多くのファンが詰めかけた。お目当ては、男子バレーボール界に現れた新星、法政大学2年の高橋慶帆(けいはん・20)。日本人の母とイラン人の父を持ち、「慶帆」という名はペルシャ語で「世界」を意味する。今年、日本代表に初招集されると、9月に中国・杭州で行われたアジア大会では、チーム最多となる113得点をマーク。銅メダル獲得に貢献し、一躍、男子バレー界の新星として人気を博した。応援に駆け付けたファンは高橋の魅力をこのように話す。
「ブロックの上から打ち抜くアタックがカッコイイ」「ビジュアルもカッコイイですし、スパイクもカッコイイ」「高いところからのスパイクを見たいです」
こうしたファンの期待に応えるかのように、28日に行われた1回戦では、高橋を擁する法政大学が新潟大学にストレート勝ちを収め初戦突破を果たした。高橋は高さを活かし相手ブロックの上から強烈なスパイクを叩き込む。さらにこの日は「高校時代から磨いてきた」というブロックが冴え渡った。1セットのみの出場に留まったが6得点をマークしチームの勝利に貢献した。

高橋は「来年はパリ五輪もある。今できる事にフォーカスしてやっていけたら日本代表にも食い込んでいけるので、今できる事をやるというのを第一に頑張っていきたい」と来年のパリ五輪、日本代表メンバー入りへ意気込みを語った。29日に行われた2回戦ではチーム最多の23得点を挙げたが、明治大学に敗れ、3回戦進出はならなかった。
■バレーボール 全日本大学選手権 東京・エスフォルタアリーナ八王子
11月28日 第1日 法大3-0新潟大
11月29日 第2日 法大2-3明大