■第52回三井ゴールデン・グラブ賞表彰式(30日、都内ホテル)
守備のスペシャリストに贈られる「三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が30日、都内ホテルで行われ、パ・リーグ投手部門で受賞したオリックスの山本由伸(25)ら受賞選手18人が登壇した。
セ・リーグの投手部門で今季.842の最高勝率、16勝の最多勝利を記録し、同部門で球団史上初受賞のDeNAの東克樹(25)は「いつか金色のグローブを部屋に飾りたいと思っていたのでこの賞をいただけて本当に嬉しいです」と一番手でコメント。「来年もこの賞を受賞できるように、来年もしっかりとピッチャーゴロの処理をしていきたいと思います」と語った。
パ・リーグの投手部門で、2位と200票差以上をつけたオリックスの山本は「受賞させていただいてすごく嬉しく思いますし、ゴールドのグラブをいただけることがとても嬉しいです」。ポスティングシステムでのメジャー挑戦を表明していて去就が注目されるが「また新しいスタートラインということでしっかりと努力を積み重ねて頑張っていきたいと思います」と話した。
両リーグ通じての最多得票は、287票を獲得し、日本シリーズMVPに輝いた阪神・近本光司(29)。3年連続3回目(セ・リーグ外野手部門)の受賞となった。「入団したときは守備に自信がなかったのですが、コーチと二人三脚で頑張ってきて、5年目で最多得票いただくことができて、自分でも驚いてますし、また来年も頑張っていきたいと思います」。前回同様、同じ社高校(兵庫)出身でパ・リーグ外野手部門で受賞した、楽天・辰己涼介(26、楽天)については「辰己に負けないように頑張ります」と笑顔を見せた。守備率.997のリーグトップをマークし、3年連続3度目の受賞を果たした辰己は、靴まで全身白のスーツで登場。ひと際目立つ姿を見せた。
セ・リーグでは38年ぶり日本一の阪神から、投手と三塁手を除く各部門で選出され、5名同時の受賞は球団最多記録となった。
阪神の中野拓夢(27)は菊池涼介(33、広島)をわずか3票差で上回り、初受賞。「正直自分でいいのかなっていう思いもありながら、菊地選手が10年連続で取っていた賞をこうやっていただけたことは、自分としても自信になりますし、いい成長ができたかなと思います」と話した。連覇がかかる来季は新キャプテン。「チームを引っ張る立場になるので、年齢関係なく、先輩も引っ張っていけるように連覇目指して頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。
初受賞は、捕手・坂本誠志郎(30、阪神)、外野手・万波中正(23、日本ハム)ら両リーグ計8人。セ・リーグは巨人、ヤクルト、広島からの選出がなく、パ・リーグは全球団から選出された。














