合同会社清水川 庄倉三保子 代表
「収穫量減少・販売価格低下による収入減少はもちろん、肥料代の高騰や燃料代の高騰も重なり、町内には資金繰りに苦慮されている農家さんも多いと思います」
南部町によりますと、町内では2021年にイネカメムシが初観測され、今年爆発的に拡大。この影響で、収穫量が去年の2割に満たない農家もあったということです。

南部町は、家畜飼料として用いる飼料用米の一大生産地ですが、今年はイネカメムシの被害により、町内の飼料用米の収穫量が、2022年の59万キロから43万キロへ減少。去年に比べておよそ3割も減少しました。
また、JA鳥取西部によりますと、今年、管内でのイネカメムシの被害は、南部町、米子市南部、大山町の一部などで確認されていて、南部町内での被害が一番深刻。昨年度もイネカメムシによる被害はあったものの、これまで大きな被害は初めてだといいます。
これまでに、「米の収穫量が半分以下に減った」「斑点米となり売り物にならない」「米の等級が下がった」などの被害が報告されていて、JA鳥取西部などが、詳しい被害状況などの調査を進めています。