町長とJAが異例の支援要請です。
大量発生したカメムシによる農業被害が深刻となっていて、29日、鳥取県南部町の町長とJA鳥取西部が、鳥取県に農家への支援要請を行いました。水稲イネカメムシの被害により、町内には米の収穫量が8割も減った農家もいるということです。
鳥取県によりますと、県内で水稲へ被害を及ぼす「イネカメムシ」の発生地域が拡大しています。
イネカメムシは、水稲の出穂時期から籾を吸汁するため、斑点米になったりイネが実らなかったりして、品質低下や減収を招きます。

合同会社清水川 庄倉三保子 代表
「気象災害にあったかのような、災害級の被害にあいました」
「今年はイネカメムシが大発生し、米の収穫量が前年の3分の1になりました。食害の影響で米の等級も一等米から二等米、三等米に下がり、販売価格も下がったため、収入も減少しました」
こう話すのは、鳥取県南部町で米などを育てる農業法人の代表です。
庄倉さんの田んぼでも、収穫時期が早い「コシヒカリ」「ひとめぼれ」は、この夏の高温障害を受け、その後に収穫時期を迎える「きぬむすめ」「飼料用米」がイネカメムシの食害に遭いました。