神奈川県内の海水浴場で、猛毒を持つ「カツオノエボシ」が相次いで目撃されています。多くの人が遊びに来る海岸で見つかった危険生物。迂闊に触って大変なことになる前に、その姿かたちや危険性を、知っておくことが大切です。
■「小さな風船」きれいに見えて実は猛毒

スタッフ:
「あ、いました。透明で小さな風船のようにも見えます。」
神奈川県内の海水浴場で、毒を持った「カツオノエボシ」の目撃が相次いでいます。
新江ノ島水族館 展示飼育部 足立文さん:
「カツオノエボシというクラゲの仲間ですね。毒性の強いクラゲなので、刺されるとかなり痛いです。何度も刺されていると、アナフィラキシーショックを起こすこともあって、そうなると呼吸困難や、かなり熱が出たりすることもあります。」


猛毒を持つ「カツオノエボシ」は、通称“電気クラゲ”とも呼ばれています。
この時期、大量に漂着しており、6月下旬、神奈川県内の複数の海岸で目撃されています。

体の大きさが約10センチ、触手が数メートルあります。
▼強い毒を持つクダクラゲの一種
▼刺されると電気ショックを受けたような痛み
▼二度目に刺されるとアナフィラキシーを起こしショック死する可能性もある
恵俊彰:
クラゲなんて、お盆過ぎからというイメージだけどね。
カツオノエボシの漂着は、通常6月中旬から7月上旬ということで、時期としてはそれほど平年とずれてはいませんが、今年は量がかなり多いそうです。
かながわ海岸美化財団 担当者:
「漂着する時期は例年と変わらないが、量はかなり多い。ここ数年でも記憶にないくらい」
新江ノ島水族館 担当者:
「今年は特に南風が強かったので、流れつくものが多いのではないか」
■海岸ではゴミと間違えやすい

恵俊彰:
これは、死んでいても怖いんですか?
かながわ海岸美化財団 担当者:
「死んでいても触手には毒が残っているので、絶対に触らないでください」
弁護士 八代英輝:
子どもが裸足で走って踏んでしまったりということもありますので、本当に注意が必要ですよね。
(ひるおび 2022年7月4日放送より)