11月29日は、語呂合わせで「いい肉の日」です。“ステーキ文化発祥の地”とされる沖縄市のステーキ店を取材すると、物価高騰にも負けずに営業する姿がありました。

「ジューシーで美味しい!」

ランチタイム、続々とお客さんが訪れるのは「ステーキ文化発祥の地」とされる、沖縄市比屋根の「ステーキハウスOK」。

切り盛りする當山康司さんは、ステーキハウスを経営する家に生まれ「コザのステーキ文化を残したい」と、7年前に自らも店を構えました。

ステーキハウスOK 當山康司さん
「伝統的なステーキのコザの食文化って絶対あるので、そのへんだけは絶対に変えたくない」

頭を悩ませているのが、昨今の物価高。原油や飼料価格の高騰で、肉の仕入れ値は20%~30%上がり、去年から3回にわたって小幅な値上げを繰り返してきました。

店内にはそんな苦労の痕が。

ステーキハウスOK 當山康司さん
「去年の途中ぐらいからこういう風にやっています。最初は直していたけど、キリがないんで」


書き換えが頻繁になった壁掛けの値段表示は、今では書き換えるのをあきらめ、白紙にしています。

ステーキハウスOK 當山康司さん
「お客さんは仕方ないねという人もいたり、常連さんはもう少し上げても大丈夫という優しいお声もあるので励まされてます」

ディナータイムに訪れるファミリー層の戻りは弱いものの、客足はコロナ禍前まで戻りつつあり、29日も地元のファンが、続々と訪れました。

なかには91歳の肉じょーぐー(好き)さんも。

91歳の常連客
「肉は大好きです。きょうは肉の日なのできました。もう少し安ければ毎日きたい」

ステーキハウスOK 當山康司さん
「かなり厳しくてここまで物価が上がるのは、考えていませんでしたので、どうやって乗り越えていこうかというのが今後の課題。地元の方がステーキが好きなので、こういった店を守っていこうという思いが僕にも伝わる」

物価高騰にも負けない街のステーキ店。いい肉の日の店内は活気づいていました。