人体に有害な可能性が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」について、環境省はきょう、新たに1つの物質を規制の対象に加えたと発表しました。

「PFAS」は、人体への有害性が指摘されている有機フッ素化合物の総称で、1万種類以上存在しているとされています。

政府は、きょうPFASの一種である「PFHxS」の第一種特定化学物質への指定を閣議決定しました。去年6月の国際条約で事実上、製造・輸入が禁止となったことから国内でも規制を進めた形です。来年2月に第一種特定化学物質に指定され、国内での製造や輸入などが規制されます。

「PFHxS」は消火器に入っている泡消火薬剤に使われたり、撥水加工をした衣服に使われたりすることがあり、自然環境の中では極めて分解されにくい特徴があるということです。

環境省によりますと、国内では過去10年で「PFHxS」が製造や輸入された実績はないということです。

閣議決定を受け、伊藤環境大臣は「引き続き、PFAS対策の強化、国民の安全安心の確保に努めてまいります」と話しています。