高知を代表する柑橘類のひとつハウスの土佐文旦が収穫の最盛期を迎えています。濃い甘味と芳醇な香りが特徴で、この1か月ほどしか味わえない、この時期ならではの味覚です。

高知県土佐市戸波(へわ)地区のハウスでは、11月20日ごろから土佐文旦の収穫が始まっていて、いま最盛期を迎えています。

丸々と大きく実った土佐文旦は、木についた状態で完熟させるため、露地の文旦と違い追熟の必要はありません。また、水や温度の管理により糖度は13度以上で、濃い甘味と、芳醇な香りが楽しめます。

今年は、日差しが少ない時期もあり栽培が難しかったといいますが、秋に晴れの日が多かったため濃厚な味に仕上がったということです。

ハウスの土佐文旦はお歳暮などの贈答品として出荷されるものが多いといい、傷を付けないよう一つ一つ丁寧に収穫が行われていました。

(土佐文旦農家 松岡良輔さん)
「今年も上出来台風の被害もなくできました」
(Q.味の特徴)
「メインは甘いところ露地ものと比べて実も大きくて果汁たっぷりなのでおいしいと思います。皆さんに買ってもらえるのが一番うれしいですね」

ハウスの土佐文旦は、12月中旬まで収穫が行われ、ほとんどは県内に、一部は東京や大阪などに出荷されるということです。