この時期の入浴で気をつけなければいけないのが「ヒートショック」です。

「ヒートショック」とは、急激な温度変化によって血圧が上下し、心臓や血液の疾患が起きることを指します。

郡山地方広域消防組合によりますと、2018年から去年までの5年間で、入浴中の事故による救急要請は871件でした。月別にみると1月が116件で最も多く、次いで12月が106件、2月が93件と続き、冬のシーズンに多いことが分かります。また、全体の80%近くを占めているのが高齢者の事故による救急要請で、特に高齢者に注意を呼びかけているということです。

ただ、全体の約20%は「高齢者以外」で、ヒートショックに詳しい東京都市大学の早坂信哉教授は「高齢者だけの問題ではなく、若い人も注意が必要」と話しています。

ヒートショックのリスク増加の要因としては、寝不足、飲酒、喫煙、肥満などがあげられますが、気温差が激しいところへの移動によって血管にかかる負担は、高齢者も若い人も変わらないため、注意が必要だということです。