長野県飯綱町で多くが廃棄されてきた受粉用のリンゴが、ビールに生まれ変わります。
ビール作りで活用されるのは、信州大学の特許技術です。
27日に発表されたクラフトビール「香琳(こうりん)」。
飯綱町産の「メイポール」という品種のリンゴを使い、埼玉県のブルワリー「COEDO(コエド)」が醸造します。
宮入キャスター:
「メイポールというのはこちら姫リンゴなんですが、ほとんど収穫されることはないといいます」
イギリス原産の「メイポール」は、飯綱町では「ふじ」などの受粉用に植えられていて、食べられる部分が少ないため、多くが収穫されることなく廃棄されています。

このリンゴを有効活用しようと、信州大学の特許技術を活用し、豊富なポリフェノールを残したまま天然色素を抽出し、ビールに仕上げます。

コエドブルワリー朝霧重治(あさぎりしげはる)社長:
「ほんのりピンクがかったリンゴのさわやかな香り」
「口に含むと酸味を感じるようなとてもおいしいビールに仕上がると思います」
信州大学副学長 天野良彦 工学部長:
「未利用のものからおいしいものができて、人々の健康に役立てばすごくいいなと思っています」
リンゴのクラフトビール「香琳」は、12月中旬に醸造を始め、2024年1月下旬から町内の店舗やインターネットなどで発売する予定です。














