岡山県赤磐市は、約3億年前の貴重な地層などが残っていることから、地質学の研究者たちから「ジオ=大地の教科書」と呼ばれていることをご存じでしょうか?
そんな地元のことを知ってもらいたいと、専門家が小学生と地層を見て回るフィールドワークが行われました。
(地球史研究所 乙藤洋一郎所長)
「これは3億年前の泥なんです」


児童「まじで?」

学校の周りで地層を観察するのは、城南小学校の6年生19人です。
3億年前の貴重な地層の存在を子どもたちに知ってもらい、ふるさとを誇りに思ってもらいたいと、授業の一環で行われたフィールドワークです。
児童らに説明するのは、神戸大学の名誉教授で、現在は赤磐を拠点に研究を行っている「地球史研究所」所長の乙藤洋一郎さんです。

砂や泥の層が重なってできる地層。その幅によって、いつ何が起きたかを読み取れるといいます。関西出身の乙藤さんがダジャレを交えながら、小学生たちに説明していきます。

(地球史研究所 乙藤洋一郎所長)
「『3億年前にここで地震があった』ということがわかります。これを見ながらもういっぺん『地震だなあ』と思って、『自信』をつけてください(笑)」

説明を受けるまでは何の変哲もない岩肌でしたが、それが太古の歴史を物語るものと知り、子どもたちは交互にできた砂と泥の層に熱心に見入っていました。

(城南小学校6年生)
「地層が段になっているのが、よくわかりました」
「『3億年前の地層』というのがすごいなと思いました」

(地球史研究所 乙藤洋一郎所長)
「新しい見方ができる。それがいちばん面白いです。ここは博物館のように感じるかもしれませんね」

地元の知られざる歴史を目の当たりにした子どもたち。城南小学校は、来年もフィールドワークを続けたいとしています。
