政府は、防衛費を5年で43兆円に増やす方針ですが、これは、1ドル=108円を前提に試算された数字。円安が進むなか、43兆円で収まるのか?と野党が追及。岸田総理は「範囲内で防衛力を強化していく」と述べました。
円安で装備品は高騰… 防衛費は43兆円で収まる?

立憲民主党 辻元清美 参院議員
「(防衛費は1ドル)108円で試算しているんですよ、43兆円は。総理、これ43兆円を遙かに突破しているんじゃないですか?」

岸田総理
「43兆円という金額は、政府として必要な防衛力を用意するために検討し、吟味をし、積み上げた数字。閣議決定した数字でありますので、この範囲内で防衛力を強化していく、この方針は変わりはありません」

政府が今後5年間で総額43兆円に増やす方針の防衛費。政府が算出したのは2年前の「1ドル=108円」というレートですが、円安になると装備品の購入費に大きく影響します。
辻元清美 参院議員
「今日のレートは149.59銭。だいたい150円でしょ。誰が見ても突破するじゃないですか」
岸田総理
「為替というのは様々な要素で変化します。今後も変化をいたします」

実際、防衛装備品は高騰しています。イージス・システム搭載艦は43兆円を算出したときと比べ、今は2隻でおよそ2000億円上がっています。
辻元清美 参院議員
「装備品の数を減らすんですか?」
岸田総理
「調達方法等において、様々な工夫が考えられます。装備品のまとめ買い等、その購入においても様々な工夫を凝らしながら…」