今月、宮崎市内に住む中国籍の男性が、現金およそ880万円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生しました。
警察によりますと、特殊詐欺の被害に遭ったのは宮崎市内に住む中国籍の20代男性で、今月上旬、男性のもとに運送会社や中国の警察官を名乗る男らから中国語で電話がありました。
電話では、男らから「あなたは送ってはいけない薬品を送っている」、「口座がマネーロンダリングに使われている」、さらに「あなたの口座を凍結し、中国の収容所に入れることが決まった」などと言われたということです。
その後、中国の検察官を名乗る男から「保証金を支払えば、口座凍結と収監を延ばすことができる。潔白であれば保証金は返還する」と説明され、男性は、2回にわたりあわせておよそ880万円を振り込み、だまし取られたということです。
全国的に、外国人が特殊詐欺の被害に遭うケースが増えていて、警察では、今後、県内に住む外国人の被害防止のため国際交流の関係機関に対し、情報提供をしていくことにしています。