■大相撲九州場所・13日目(24日・福岡国際センター)

快進撃を続ける熱海富士(21、西前頭8枚目)が高安(東前頭3枚目)を押し出しで破り、2敗をキープ。優勝争いトップを死守し、所要19場所での「史上最速優勝」に一歩前進した。

この日は元大関を相手に立ち合い、かち上げで起こされるが、頭を下げて応戦。高安が突き押しで攻めてくるも早めに回り込んで対応し、もろ差しを狙ってくるところを最後は押し出しで熱戦を制した。これで破竹の6連勝で11勝目を挙げた。

同じく2敗で並ぶ西大関の霧島(27)は結び前の一番で大栄翔(30、東関脇)をはたき込みで下し、優勝争いは千秋楽までにもつれる展開に。

熱海富士は年6場所制となった1958年以降、初土俵(幕下、三段目付け出し除く)から史上最速優勝の期待がかかる。これまでの記録は、貴花田(貴乃花)と朝青龍の所要24場所での初優勝。

3敗の琴ノ若(26、東関脇)は竜電に寄り切りで敗れ、一山本(30、西前頭14枚目)は翠富士の引き落としに屈し、ともに4敗に後退した。結びの大関対決は貴景勝(27)が豊昇龍(24)を突き落としで下し9勝4敗。13日目を終えて霧島と熱海富士が2敗でトップを守り、3敗がいなくなって4敗が5人。優勝争いは事実上2敗の2人に絞られ終盤へ向かう。