今月10日から、陸海空の自衛隊やアメリカ軍などが参加する「自衛隊統合演習」が日本全国で行われました。今回、JNNは日本で唯一存在する「精鋭部隊」に同行取材しました。
千葉県にある習志野駐屯地。訓練する隊員は“ある部隊”に所属する人たちです。
それは陸上自衛隊の「第1空挺団」。有事が起きた際、最前線で偵察や奇襲攻撃などを行うため、パラシュートで降下して活動する日本で唯一の“落下傘部隊”です。そのスローガンは「精鋭無比」。自衛隊の中でも指折りの屈強な隊員が集結しています。
今月19日、その第1空挺団が臨んだのは、鹿児島県徳之島で行われた「離島防衛訓練」。島を敵から死守したり、奪還することを想定したものです。そのなかで「第1空挺団」は、空から現場に数百人の隊員が駆けつける任務を担います。
いざという時は、日本全国いつでもどこでも、あらゆる任務に対応する、まさに「精鋭部隊」です。
第1空挺団 織部大介3等陸佐
「(Q.今日は何回目の降下)今日で67回目になります。初心を忘れないようにして、ある意味、緊張感を高めて安全に降りることを着意してやってます」
今回、その最前線に飛び込む瞬間を撮影することが特別に許可されました。
記者
「海外にも派遣されている輸送機に、これから第1空挺団の隊員が乗り込み、徳之島に向かいます」
降下が近づくにつれ、高まる緊張感。何かあった時に備え、普段から家族に宛てた「手紙」をしたためている隊員もいるといいます。そして…
記者
「わずか2m先、後方扉が開いております。徳之島地上が、もう目の前に広がっています」
降り立つ先は地上からわずか300mのサトウキビ畑。普段の訓練と違い、実際に住民が住む地域での訓練は貴重な機会となります。
2分前。スタンバイの号令がかかり、最終チェックを行います。
「1、2、3、4、5、6、よし!」
記者
「外に吸い込まれるようにして、あっという間に降りていってしまいました」
次々と開くパラシュート。実際の有事では、ここから“戦闘”に突入していくのです。
第1空挺団 織部大介3等陸佐
「非常にうまく降下ができました。抑止力、実力、これをしっかり部内外に発揮、アピールできたと考えています」
日本の安全保障を支える精鋭集団は、今この瞬間も訓練に励んでいます。
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