きのう、「偵察衛星」と称したミサイルを発射した北朝鮮。国営メディアは偵察衛星について「正確に軌道投入し、打ち上げに成功した」と発表するとともに写真を公開しました。

オレンジ色の炎を吹き出しながら上昇していくロケット。胴体には北朝鮮の伝説の馬「千里馬」が描かれています。

北朝鮮メディアはきのう午後10時42分ごろ、金正恩総書記の立ち会いのもと、偵察衛星「万里鏡1号」を搭載した新型ロケットを打ち上げたとして、画像を公開。

「衛星を正確に軌道投入することに成功した」としています。

きょう午前0時以降に「衛星ロケット」を打ち上げると予告していた北朝鮮ですが、およそ1時間20分早く、言わば“フライング”する形で発射に踏み切りました。

その理由はいったい何なのか。

発射場がある北朝鮮の東倉里からおよそ50キロ離れた中国・丹東の街では、きょうの昼前から雨が降り出し、風も強くなっていました。

韓国の専門家は。

韓国の専門家
「東倉里周辺の天候の悪化を考慮し、当初のスケジュールを繰り上げたのではないか」

そして先ほど、朝鮮中央通信は、金総書記がきょう午前に衛星から受信した太平洋地域のアメリカ軍の主要基地を撮影した写真を見たと報じ、成功をアピールしました。

元防衛省・情報幹部 吉永憲史氏
「上空(衛星)から道路に赤い乗用車がいれば、それはわかると。ただ、それの車種まではわからない。それぐらいのレベルだと思います」

今回の偵察衛星について専門家は、初期段階のもので性能は高くないと分析しますが、警戒するべきことは違うところにあると話します。

元防衛省・情報幹部 吉永憲史氏
「国防5か年計画は7つを軍事目標に挙げている。今回の偵察衛星が成功すると、ほぼ全て目標としたことは達成される形」

偵察衛星から核まで様々な国防計画を着実に進め、北朝鮮は軍事的脅威をさらに高めています。