バス運転手が足りない 女性採用強化の現場は!?

静岡市にある、しずてつジャストラインでは、運転手600人中42人が女性で、全体の7%と、全国平均の2%を大きく超え、全国トップクラスの女性運転士が在籍している。

しずてつジャストライン 人事部人材支援課 長田実紘さん:
5年前ぐらいに、女性の採用に力を入れ始めて、ここ数年だと女性運転手が今2倍以上増えている。

女性の採用を強化するにあたって作られたのが、女性専用の休憩室。ロッカールームやシャワールーム、仮眠室があり、セキュリティも万全で、県内8営業所全てに整備されている。

しずてつジャストライン 竹内奈見運転士:
男女とわかれているところがいいところ。絶対入れないようになっているから、化粧が崩れているところなど見られないし、気にしなくていいので、心からリセットできる。

また、全国初の女性所長も誕生。
運転や接客などの練習を行う安全研修センターの北川所長は、運転士を17年務めた後、現在は採用や新人の育成を担当する中、パートタイムの推進など、女性が働きやすい環境作りにも取り組んでいる。

しずてつジャストライン 安全研修センター 北川晃代所長:
眠っている女性の力は、すごくあると思う。あまり型にとらわれずに採用して、その人に合わせた働き方でこまめに提供していく。働ける時間だけ働く。時間で仕事を与えるようなことがあってもいいのではないかと。

さらに未来の運転手の育成にも積極的に取り組んでいる。

高校卒業後から働ける養成バス運転手の職種では、大型2種免許が取得できるまで、運転手以外の仕事を経験しながら、知識や技術を身につけられる。

始まったばかりのバス会社の採用強化に向けた新たな動き。同時に多くの自治体でバスを地域のインフラと位置づけ、連携して事業を継続するのかなど、次世代のまちづくりを模索する段階に来ている。