岡山県吉備中央町の浄水場から国の暫定目標値を超える「有機フッ素化合物」が検出された問題です。県は浄水場近くの資材置き場の梱包物などから、国の暫定目標値の約9万倍の濃度の「化合物」が検出されたと明らかにしました。

(岡山県環境文化部 循環型社会推進課 堂本竜也課長)「最大450万ナノグラム/㍑という、(沢の上流部で行った水質検査値の)約73倍という極めて高い値が検出されたため…」

岡山県では先月(10月)30日に、円城財産区が業者に貸し出している資材置き場で立ち入り検査を実施。大型の土のう袋のひとつから国の基準値を超える「有機フッ素化合物」が検出されていました。

今月(11月)9日に、約580袋の中に入っていた使用済の「活性炭」18個を追加検査した結果、

9つの検体で国の暫定目標値を超える「有機フッ素化合物」を確認。最大で1リットル当たり450万ナノグラム、暫定目標値の約9万倍の濃度が検出されたということです。

県によりますと、高濃度の化合物が出た使用済の活性炭は野ざらしで保管されていました。

(岡山県環境文化部 循環型社会推進課 堂本竜也課長)「事業者として、それが適切だったか、不適切だったかというのはあると思いますが、一般的にみると適切では無かった」

現在、岡山県では資材置き場の周辺10数か所で土壌調査を行っていて、約1か月後に結果が明らかになるということです。今後、聞き取りなども進め、原因究明を進める方針です。