石川県の馳浩知事がIOC=国際オリンピック委員会の委員に「政府の機密費を使って贈答品を渡した」などと発言した問題について、IOCのバッハ会長は「発言内容を聞いていないのでコメントすることはできない」と述べました。

IOC トーマス・バッハ会長
「私も皆さんが持っているのと同じような家族写真のアルバムは持っていると思うが、この問題に関しては知事の発言の内容を聞いていないのでコメントできない」

馳知事は今月17日、東京オリンピック・パラリンピックの招致活動の際に開催都市決定の投票権を持つIOCの委員に対し、機密費で贈答品としてアルバムを渡したなどと発言し、その後、撤回しました。

この問題についてIOCのバッハ会長は21日、「発言内容を聞いていない」として「コメントできない」と述べました。

一方、スイスにあるIOC本部はJNNの取材に対し、「報道は把握しているが、知事はその後発言を撤回している。知事の最新の発言を確認してください」と回答しています。