■“イカ焼き”は不漁+円安の打撃
醤油ダレが食欲をそそる“イカ焼き”。これも値上がりしています。

イカ焼きの店主
「2年前までは600円くらいで、もう700円。800円で売っているとこも結構ちょこちょこありますね」
今年、100円の値上げを決めました。ただ本音は…
イカ焼きの店主
「本当はうちも800円で売りたいんですけどね…そこまでやると久しぶりの祭りだし…」
なぜイカが高くなっているのか。輸入業者の「PAGODA・JAPAN」に話を聞くと…
イカ輸入業者
「イカが少ないですね。ここ数年ずっとそうなんですけど漁獲が相当減っていますよね」
イカの不漁に加えて、円安の影響もあり輸入価格は2割以上あがっているといいます。
イカ輸入業者
「本当に厳しい。やはり高くなっていくと消費が落ち込むんじゃないかと心配。昔はスルメイカっていうのは一番消費されている魚種だったので、高くて食べられないということになると我々も仕事できなくなりますから、やはり漁獲が少ないのが一番困ります」
■久しぶりのお祭り “今年こそ”と期待も… 業者は複雑な思い吐露
お祭りの定番、金魚すくいは1回300円。失敗しても1匹もらえるそうです。まだ値上げには踏み切っていませんが、厳しい状態が続いています。

金魚すくいの店主
「当然金魚はずっと水槽で育てていないと我々も飼えないわけなので、当然電気代はかかってくる。今もボコボコやっているけど、事業者さんなんかもっと大きなポンプを動かしているわけですから」
祭り向けの金魚を販売している業者に話を聞くと…
「やまと錦魚園」嶋田輝也代表
「(例年の)1.5倍以上は上がっています。円安と飛行機運賃の高騰で(外国産の金魚が)かなり経費が高くついている」
円安の影響で、金魚の価格が上がっています。この2年間、コロナ禍で祭りの中止が余儀なくされ、“今年こそ”と期待を寄せていたなか円安が直撃。代表は複雑な思いを吐露します。
「やまと錦魚園」嶋田代表
「きょうは金魚すくいの出荷、結構ありましたね、びっくりするくらい。どうしても生産コストが上がっているので、今までより少しちょっと高く売っていきたいなと思いますよね。その分、子供たちに負担がかからないといいと思うんですけどね」
物価高は、夏の風物詩にも直撃しています。