国際的に深刻になっている「薬物問題」

星さん:
この国会で議論されている法案はこれから検討すべきテーマが多いんですが、薬物の問題って国際的に深刻になってるんですよね。

先日の米中首脳会談でもアメリカ側が中国に薬物の生産をやめなさいっていうことを議題にするぐらいの深刻な状態になっています。国際的にも犯罪組織の資金源になっていたりして、これは相当強硬に対応しなきゃいけないですね。

ただ一方で大事なのは、犯罪に対して厳格な対応をすることと、更生・予防を十分にやることは対立する概念ではないので、双方にどう取り組んでいくのかが課題になっていると思いますね。

宮本記者:
現状はどうなんでしょうか。例えば、逮捕されて有罪判決を受けて、その後、支援プログラムに繋がることができるのか、できないのか。

高知さん:
正直な話、できないでしょうね。
まず正しい知識を社会が知った上で、ということが大きな問題だと思うんですよ。

だからこそ思うのは“罰”という、しでかしたことは仕方がない。
でも、できるなら“支援”も同時にやっていかないと、なかなか回復に繋がることはできないんじゃないかと思うんですよね。

また理解している支援者にどう繋がるかは難しいことで、それをもう少し社会が力を入れてほしいなとは思います。

藤森キャスター:
議論が厳罰化の方だけ先行しているところの問題だと。