鳥取港に引き上げられたまま放置されている遊漁船など9隻について、鳥取県は20日行政代執行を開始し、撤去に乗り出しました。
「代執行を実施し不法に放置された船舶9隻を撤去のうえ…」

午前10時、鳥取県の担当者が行政代執行を宣言し、委託業者が船に向かいました。鳥取港の港湾事務所横の野積場には長さ7メートルから12メートルの遊漁船など9隻が数年来放置されています。
持ち主はいずれも市内の3人ですが、県が撤去を求めても、費用が用意できないなどとして放置されたままになっています。
撤去は船に残ったものを処分し、燃料を抜き取った後で解体・切断する形で進められ、重機を使って1隻目の解体に着手しました。

鳥取港湾事務所 松本和芳所長
「長期間放置されたことによって港湾施設の利用が阻害されたことや、景観への阻害など公益に支障があると判断し、今回行政代執行を行うこととしました。」
鳥取県は年内をめどに9隻の撤去を終えることにしています。