無添加は安心安全と言うが…

井上貴博キャスター:
無添加の商品を作るためには、無菌状態の衛生管理が必要になるわけで、無添加は安心安全、オーガニック神話というのが、ひとり歩きしすぎているのかなという側面も感じます。

産婦人科医 宋美玄さん:
ジャムも、砂糖の濃度で日持ちが全然違う。これは砂糖が半分だったからという問題ではない。クーラーをガンガンにかけていましたと言うが、冷蔵庫に入れないといけなかった。
店主のSNSを見ましたが、焼き立てを連れてきましたって書いていたが、実は5日前から作っていた。1人で作っているので5日に分けないとできなかったということですけれども、それだったら、大きな冷蔵庫とか、冷凍庫とか、業務的な環境が必要だったんじゃないか。
返金すると言っているが、健康被害に対して、個人のお店で、どこまで補償ができるのか。

山内キャスター:
現在、食中毒の原因を保健所が調べていて、どういった菌だったのか、どこの取り扱いが悪かったのかは、これから明らかになっていくと思います。
そして、現在の対応としては、販売したマフィンは、全て自主回収するということで、買ったお客さんが、発払いで郵送すれば、送料とともに、代金は返金するということになっています。

井上キャスター:
防腐剤は、適正量であれば、人体に影響がないもの。それを拒絶して作ったものが、人体に有害なものを発生させたという、元も子もないような状況。

産婦人科医 宋美玄さん:
よくある話で、無農薬であるばかりに、野菜についている虫が死んでいなかったということもある。化学物質みたいなものに対する拒否感は、世界中にあるが、何が安全かというものを冷静に見る必要がある。
個人で通信販売をされている焼き菓子のお店はたくさんある。保健所も、ある程度のクオリティを管理をしてくれないと、消費者にも、他のお店にも迷惑がかかる。保健所には、がんばってほしい。