「和食」の根幹をなす食材「かつお節」を通じて、漁業資源としての「カツオ」について考えるシンポジウムが東京・日本橋で開かれました。
シンポジウムは、カツオの資源問題や文化などを研究・発信している「日本カツオ学会」が開き、漁業関係者や食品メーカー、大学の研究者など、およそ100人が参加しました。
テーマは「鰹節から学ぶSDGs」。日本カツオ学会副会長で高知カツオ県民会議会長代理の受田浩之(うけだ・ひろゆき)さんやかつお節の伝道師として知られる料理人らが登壇し、様々な角度から、かつお節の魅力を語りました。
その一方、東南アジアを中心にカツオの稚魚が乱獲され、日本沿岸での漁獲量に影響していることや、地球温暖化でカツオの生態系に影響が出ていることなども、課題として挙げ、資源としてのカツオを守る必要性について訴えていました。
(日本カツオ学会 受田浩之 副会長)
「カツオの大切さ、和食におけるカツオをもっともっと発信していきたい」