中国・香港のインターネット販売サイトで、鳥取県の県章とほぼ同じマークを無断で使用して、様々な食材が売られていることが問題となっています。
県章の営利目的での使用は禁止されていて、県は調査を進めるとともに、使用の中止を求めていくとしています。


中国・香港の食品卸売業者「鳥取食品有限公司」の、「鳥取県食品卸・小売」を意味するインターネット販売サイト(鳥取食品 批發 零售)には、エビやウナギ、ホタテといった海産物から、宮崎和牛と表記された肉、日本酒など200以上の食材が販売されています。

そして、その食材のパッケージなどには、鳥取県章とほぼ同じマークが記されています。

鳥取県章は、飛ぶ鳥の姿を、鳥取県のかしら文字のひらがなの「と」に造形したマークで、「自由と平和」と「鳥取県の明日への進展」を表象したもので、1968年から使われています。

一方、香港のインターネット販売サイトの食材に使われているマークは、フォルムはほぼ同じで、色は鳥取県の青とは違って赤ですが、鳥の羽部分にはローマ字で「Tottori」と記されています。

鳥取県によりますと、今年8月下旬、「香港で開催された食のイベントで、鳥取県章にそっくりなマークが使われた食材が出展されていた」という内容の情報提供があり、無断使用が発覚。

県章を使用時には申請が必要な上、そもそも営利目的での使用は認められていないということで、調査を進めています。

県では、状況把握を進めていて、準備が整い次第、マークの使用中止を求めるとしています。