南海トラフ地震に備えて自ら行動する力を身につけようと、高知市の中学生が避難所を開設する訓練に参加しました。生徒たちはいざという時にどう対処すればいいのか、訓練を通して多くのことを学んだようです。

訓練に参加したのは高知市の介良中学校の3年生です。学校では毎年訓練を実施していて、地区の防災組織なども協力しています。訓練は南海トラフ地震が発生した後を想定。

まず、運営役の生徒たちが3つのチームに分かれ、最初のチームが体育館内の窓ガラスが割れていないかなどの安全を確認します。その後、各チームの生徒たちは仕切り板や簡易ベッド、トイレといった避難所に必要となるものを「どのようにすればスムーズに組み立てられるのか」話し合いながら作業を行いました。

このほか、避難した人に体調やけがの有無といった状況を確認した上で適切な場所に案内するなど、生徒たちはいざという時に備え手順を確認していました。

(生徒)
「仕切りの組み立てを初めてしたけれど難しかった。(避難者の)誘導もいろんなところに行かないといけなかったので大変」
「避難所には不安を抱えてくる避難者の人々がたくさんいると思うので、実際にこのことが起こったときは、その人たちの不安を少しでも取り除けるよう、心の支えになるよう温かい声がけをしていきたい」
「実際に地震がきたらこれよりも多い人が来る。きょうよりももっと良く指示を出したり人をまとめたりするのが大切になる」

介良中学校では生徒たちが将来、率先して行動できるよう今後も訓練を続けたいとしています。