イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ最大規模の病院で多数の武器を見つけたと主張し、映像を公開しました。一方、国連安保理では子どもの人道状況を改善するため、長期間の戦闘停止などを求める決議が採択されました。
ガザ最大級の病院・シファ病院で軍事作戦を行っているイスラエル軍は突入の数時間後に撮影した病院の内部とする映像を公開しました。MRIのある施設に作戦司令部があり、カバンの中などから手りゅう弾やライフル銃など多くの武器が見つかったと主張しています。
イスラエル軍報道官
「これらの武器は病院内にあるべきものではない。ここにある唯一の理由はハマスがここに置いたからだ」
また、イスラエル軍は院内に多くの市民が残っているため、「作戦は複雑で時間がかかる」との見通しを示しました。
一方、イスラム組織「ハマス」は「病院に武器があるとのイスラエル軍の主張は明白なウソである」と否定。ガザの保健当局は「軍が病院の地下に立てこもり、医療スタッフや避難民を“人間の盾”としている」と主張しています。
こうしたなか15日、燃料を積んだトラックがエジプトとの境界にある検問所を通り、ガザに入りました。燃料が運び込まれるのはガザ地区が「完全封鎖」されてから初めてとみられ、現地で活動する国連機関は2万3000リットルあまりを受け取ったと発表。ただ、イスラエル当局の制限により、用途は支援物資の運搬に限られ、病院には供給されないということです。
一方、ガザをめぐり、国連の安全保障理事会では緊急会合が開かれ、イスラエル軍とハマス、双方に「長期間の人道的な戦闘の停止と人道回廊の設置」などを求める決議が採択されました。
ガザの子どもを保護する必要性を強調する内容となっていて、これまでイスラエルを擁護してきたアメリカは拒否権を行使せず、採択を事実上容認しました。
安保理では、人道的停戦などを求める決議案が常任理事国のアメリカ・中国・ロシアの拒否権行使などにより、4回にわたって否決されていて、今回が初めての決議です。
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