めぐみさんの消息につながる情報を必死に追い続ける中、娘の面影を孫に見た2人。
しかし「他の拉致被害者家族の心情を思うと申し訳ない」と、早紀江さんは当時のことを振り返りました。
「(拉致被害者の)親は子どもを持って『どこに、どうしているんだろう』って毎日朝起きたら思っていらっしゃると思うんです、同じように。国民がこうやって“悪魔の手”に連れ去られているのは、はっきりわかっていて、向こうは認めているのに”死亡しました”って(めぐみさんの遺骨だとして)偽の骨を送ってくるような国を、黙って見ているわけにはいかないんですよね」

その上で、この拉致事件が「もし自分の家族に起こったら…」と考えてほしいと、切実に訴えかけました。
「政治家一人一人がお父さんでありお母さんでありますから。もしかしたらご自分のお子さんがこんなふうな状態になって、私たちのようにここから訴えていらっしゃったかもしれない問題なので、絶対に何があっても助け出さなきゃならないという思いで、一日も早く、もうきょうにでも動いていただきたいと願っています」