ロシアはウクライナ侵攻後、現地から多くの子どもを連れ去ったとされますが、その一人であるウクライナ人少年の帰国が突如、決まりました。ロシア軍の徴兵対象となる18歳の誕生日直前の動きでした。
ボグダン・イェルモヒンさん
「私はボグダン・イェルモヒンです。私は今、ロシアにいます。ゼレンスキー大統領、私が故郷に帰れるように助けてください」
ウクライナのゼレンスキー大統領に助けを求めるボグダン・イェルモヒンさん(17)。動画は彼の弁護士がSNSに投稿しました。
ウクライナ南東部出身のボグダンさんは、侵攻開始のおよそ2か月後、ほかの子ども30人とロシアに連れて行かれたことがJNNが入手した文書に記されています。現地でロシア人の養子となり、パスポートも与えられましたが…
ボクダンさんの担当弁護士
「ボグダンさんは繰り返し、ウクライナに帰りたいと言っていました」
弁護士によると、自力で何度か帰国を試みたものの失敗。侵攻から1年が過ぎた今年3月には、ボクダンさんは里親のもとから姿を消し、ウクライナにも近いベラルーシとロシアの国境付近で発見されましたが、ロシア政府は“ウクライナ側が無理やり連れ戻そうとした”と主張しました。
子どもの権利担当 マリヤ・リボワベロワ大統領全権代表
「(ウクライナの)複数の工作員が関与していたとする確かな情報があります」
また、ロシア国営テレビは「ウクライナの弁護士に脅された」などと話すボグダンさんの様子を放送。ボグダンさんの弁護士は「ロシア側に言わされたのだ」と主張していますが、なぜロシアはこうした“養子”にこだわるのか。
笹川平和財団 畔蒜泰助 主任研究員
「(子どもたちにロシアにとっての)正しい歴史観を教える。ロシアとウクライナが一体であるというプーチン大統領の歴史観を共有するウクライナ人を増やすため」
まもなく18歳となるボクダンさん。ロシアの徴兵対象の年齢となり、当局の召喚状も受け取っていました。危機感を募らせた弁護士は今月9日、冒頭のボグダンさんの動画を公開したのです。すると、翌日…
ロシア マリヤ・リボワベロワ大統領全権代表(10日 SNS)
「ボグダンさんの考えが変わり、帰国したいと思っているようだ」
ロシア側は突如、ボクダンさんの出国を発表しました。なぜなのか。
笹川平和財団 畔蒜泰助 主任研究員
「孤児の人たちをモスクワあるいはロシアに連れてきて保護している、救済しているんだというのが、ロシア側のロジック。SNSの動画が出たことで、そのロシアのロジックがやはり揺らいだという風にロシア側がおそらく感じたんじゃないかと」
ウクライナ政府によると、侵攻が始まって以降、連れ去られた子どもはおよそ2万人にのぼり、帰還したのはわずか400人程度だとしています。
ボグダンさんは、まず第3国で後見人のいとこと会う予定ですが、弁護士は帰国のため、「出来ることは全てやる」と話しています。
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