新しい紙幣の発行を前に日本銀行高知支店が14日、新紙幣の見本を公開しました。世界で初めて顔が変化して見える3Dホログラムの技術も取り入れられています。

こちらが来年から発行される新しい紙幣の見本です。

紙幣が新しくなるのは2004年以来で、一万円札には実業界で活躍し、教育、社会事業などに尽力した渋沢栄一。五千円札には近代的な女性の高等教育の発展に励んだ津田梅子。千円札には破傷風の血清療法を確立した北里柴三郎が描かれています。

それぞれの紙幣には世界初の3Dホログラムの技術が使われていて、見る角度によって顔が変わるほか偽造防止のためにこれまでよりさらにこまかい透かしが入っています。

(日本銀行 藤原文也 高知支店長)
「今の銀行券も偽造防止という技術は優れておりますが、さらに安心して使い続けられるような偽造防止の技術でしたり、ユニバーサルデザインで数字の文字も大きくしてるなど使いやすい技術。安心して皆さまが使えるメリットがある」

新しい紙幣は、来年7月上旬に発行される予定です。現在の紙幣もこれまで通り使えるということです。