『命の大切さ』を考える授業が新潟県 新発田市の佐々木中学校で行われました。
講師を務めたのは「筋ジストロフィー」という自身の病気をYouTubeで発信している男性です。

【自身の病気筋ジストロフィーをYouTubeで発信 塩澤康介さん】「大半の人たちは障害者という存在をネガティブに捉えてしまっています。障がい者の自分自身のことを多くの人たちに伝えて、少しでも理解してもらえるように活動しています」

講師を務めたのは新潟市東区に住む塩澤康介さん 29歳。全身の筋力が少しずつ衰えていく進行性の難病=「筋ジストロフィー」を抱えながら、YouTubeで自身の病気のことや日常を発信し、病気への正しい理解を広める活動をしています。

講演のテーマは「障害とともに歩む、希望の人生」。

高校生で自身の病気について知ったときには絶望し、「全てのことがどうでもいいと思うようになった」という塩澤さんですが、学校の先生のある言葉が塩澤さんの人生に光を与えてくれました。

【塩澤康介さん】「『人生を楽しくさせるのは自分自身』という言葉です。

マイナスにしか思えない部分が自分の中にあったっとしても、見方を変えればプラスになるのです。可能性のない人はこの世に一人もいないと思っています」

また、塩澤さんは「障害者の心はみんなと同じ」と話し、「見た目だけで判断しないで接してほしい」と語りかけました。

【生徒は】「自分の短所、できないこととかあると、落ち込んだりするけど、プラスにとらえていくことを生かしていきたいなと思いました」

【生徒は】「障害の人がいたら、例えば困っていたりしたら遠慮せずに普通に接して、助けに慣れるといいなと思いました」

授業では新潟医療福祉大学 作業療法学科の安中裕紀 助教と学生が障害のある人の生活を支える道具や作業療法士の仕事についても説明。

生徒たちは障害の有無に関わらず生き生きと人生を歩むことの大切さについて考えを深めていました。