コクのある甘さが特徴の黒砂糖。その原料になるサトウキビの収穫が高知県黒潮町で始まりました。

黒潮町の大方(おおがた)地域では24軒の生産者らが「入野(いりの)砂糖研究会」を結成し、サトウキビを栽培して特産品の黒砂糖を作っています。

酒井貢さんの畑では14日から収穫作業が始まりました。

4メートルほどに伸びたサトウキビの先端の葉を鎌で刈り取ります。

そして、根元を切り、2メートルほどの茎を束ねていきます。

サトウキビはぐっと冷え込んで寒暖差が大きくなると糖度が増して表面が黄色っぽくなるということで、酒井さんは茎の切り口をかじって甘みを確かめていました。

(入野砂糖研究会 酒井貢 会長)
「甘み、のってます。あっさりした甘みが今年は、特に強調されてると思います」

他の生産者も、収穫作業にあたっていて、16日に加工施設の釜(かま)に火を入れて黒砂糖づくりの“試し炊き”を行います。その後、日の出前から昼過ぎにかけ黒砂糖に加工する作業が本格的に行われ、黒砂糖作りは12月下旬まで続きます。