ダム貯水率の低下を受けて岡山県の高梁川流域では、15年ぶりの第1次取水制限が始まりました。現段階で水道水への影響はないものの状況が続けば、県民生活に支障をきたす恐れがあるとして、岡山県は節水を呼びかけています。

岡山県庁には、けさ渇水対策本部が設置され、本部会議が行われました。

9月以降、平年の2割程度しか雨が降っておらず、高梁川水系の6つのダムの貯水率は、きのう(13日)午前9時時点で41.4%と平年の6割以下となっています。

岡山県は、高梁川流域でけさ(14日)9時から上水道の2%、工業用水の5%、農業用水の20%をカットする第1次取水制限を始めています。

県はこのまま降水量が少ない状況が続けば、年内には冬場としては過去最低の貯水率となり、来年の夏、灌漑の時期には県民生活に支障をきたす可能性もあるとしています。

(横田有次岡山県副知事・岡山県渇水対策本部長)「来年の夏(灌漑時期)に大きな渇水にならないように、この時期からできることをやっていただきたい」

県庁には懸垂幕も掲げられ今後は広報車も活用して県民に節水を呼びかけるということです。

【スタジオ】岡山県では昨年7月旭川水系で渇水対策本部が設置されましたが、高梁川水系での設置は2008年以来の15年ぶりだということです。現時点では給水制限が行われる予定はなく、水道水などに支障をきたすわけではないとのことですが、冬場は台風などによるまとまった雨がなかなか見込めないため、流域住民に、蛇口をこまめに閉める、お風呂の水を再利用するといった節水をお願いしたいとしています。