鳥取県立博物館 清末幸久 学芸員
「確かにそういう現象が見られる場所があります。たくさん見られる事例は、刈り取りです。1回刈り取った後で、その茎の横から、もう1回頑張って立ち上がって花を咲かせているというセイタカアワダチソウは、背が低くなります。機械で刈り取っている場所の近くとか、道路脇で刈っているだろうなという所で低くなっているのは、ほとんどそういう例ではないかと思います」

実際に、刈り取られ続けた結果、背が低くなっている事例もあるようです。

鳥取県立博物館 清末幸久 学芸員
「茎の近くまで辿っていくと、刈り取られた跡があります。そこから伸びていたりというのがあるので、2回目に伸びたやつは短くなっているんだなというのが見て取れます」

刈り取られた後に伸びたセイタカアワダチソウは、1回目ほどは背が高く成長しないようです。

では、同じ場所で刈り取りを続けると、背は低くなり続けるのでしょうか?

鳥取県立博物館 清末幸久 学芸員
「当然、刈り取られると光合成量が少なくなっているわけですから、それをずっと続けていくと小さくなっていく、ということはあるかもわからないけど、まだそこは、十分確かめられていないです」

切られ続けて背が低くなったとしても生えてくる、セイタカアワダチソウ。繁殖力が強く厄介者であることに変わりないようです。