走行中の東北新幹線で刃物と薬品を持った不審者を想定した対応訓練が行われました。10月に東北新幹線内で薬品が漏れてけが人が出た事故を踏まえた初めての訓練です。

訓練にはJR東日本と青森県警から約110人が参加し、走行中の下りの東北新幹線内で刃物と薬品を持った不審者が暴れているとの想定で行われました。訓練では車掌や警察官が不審者の説得にあたりながら乗客を別の車両に誘導し新幹線が新青森駅に到着すると身柄を確保しました。このあと不審者が持っていた薬品を防護服を着たテロ対策部隊が回収しました。

JR東日本新幹線企画戦略部 高橋純世さん
「まず大事なことは車内で何が起きているのかを関係各所と情報共有していることだと思っています。その上で、次の対応をどうするかをシミュレーションして対応力向上に努めてまいりたい」

今回の訓練は10月に東北新幹線内で薬品が漏れ11人がけがをした事故を受け初めて行われたものでJRでは引き続き警察などとの連携を強化したいとしています。