日常生活の中での「こんなものがあったらいいな」をヒントに、小中学生たちが発明した作品をご紹介します。

今年の「発明工夫展」、熊本県内の小中学生から208点の応募がありました。

どんな発明作品があるのかというと…。

薬を飲む人のための道具

後生川凜アナウンサー「小学5年生が考えた『薬を飲む人のための道具』です。錠剤の薬を入れて挟むと、簡単にシートから取り出すことができます」※特別に許可を得て作品に触れています

一の宮小学校5年の津留結希さんの作品、その名も『おくすり楽っと♪タブレッポン』。

つみれを作る器具と、ピンポン玉を組み合わせて作った作品ですが、一体なぜこの発明を思いついたのでしょうか?

津留結希さん「お母さんが病気の治療の影響で、(指先にしびれが出て)薬をシートから出すのが大変になり、同じように大変な人がたくさんいると思い、楽に薬を出せる道具を考えました」

妹にやる気を出してもらうために

後生川アナ「続いでは小学6年生の発明。ルーレットを回して止まったところの飴を食べられるというものです」※特別に許可を得て作品に触れています

菊陽南小学校6年の前田羚那さんが発明したのは『ごほうびキャンディールーレット』です。

前田羚那さん「妹がなかなか宿題を終わらせようとしないので、やる気を出してくれないかなと思って作りました」

小学生ならではの発想が光るユニークな作品の数々です。

RKK賞は津森小学校3年の森川ひょうさんの作品で『もたなくてもいいかさ』が受賞しました。

トイレのベビーチェアに座る子どもが誤って開錠するのを防ぐ

そうした中、もっとも高い評価の「県知事賞」を受賞したのは、山鹿小学校5年の阿蘇品清美さんの作品です。

阿蘇品清美さん「とても頑張って作った作品なので、一番いい賞がとれて嬉しかったです」

阿蘇品さんの作品は店のトイレなどで、ベビーチェアに座る子どもが誤って鍵をあけるのを防ぐアイテム。

きっかけはお母さんの言葉でした。

清美さん「(お母さんが)本当大変だったって」

かつてトイレのカギを開けようとしていた子どもが発明したってことですね

母・祐子さん「いざトイレに入って、『(子どもに鍵を)開けられる!』という恐怖感があって。こんなの(誤開錠を防ぐアイテム)が前あったら良かったなって思いました」

印鑑の文字が読みやすくなるスタンプ台

中学生の部・県知事賞を射止めたのは、不知火中学校2年の小細工千華さん。

作品は、印鑑の文字がフタのミラーで反転して読みやすくなるスタンプ台『ハンコミラー』です。

母・聡子さん「年をとるとなかなか反転とか難しくなってですね」

不知火中学校2年 小細工千華さん「こうしたら仕事も楽にできるかなと思って、作りたいと思って作りました」

子どもたちが家族を思う気持ちから生まれた優しい作品たち。

県知事賞をはじめ特賞の11点は全国審査に出品されます。