赤信号にも関わらず下の青い矢印が全て点灯する信号機が福岡県北九州市にある。矢印が出ているので、すべての方向に車が進んでいいという表示だ。

それではなぜ赤なのか?この一見、矛盾する信号機が全国で人身事故が最も多い“魔の交差点”に設置されると、渋滞の緩和やドライバーの安全確保につながったという。RKBの調査報道グループ「R調査班」が不思議な信号機の実態を取材した。



赤信号の下に設置された直進と左折の矢印が点灯し、それに従って車が進んでいく。しばらくすると右折の矢印も点灯した。このタイミングで右折車も進み始め「赤なのにすべての車が進行する」という不思議な状況が発生した。

どうしてこんな信号機が作られたのだろうか、管轄する小倉南警察署に話を聞いた。

◆昔は普通の「青・黄・赤」事故全国ワーストが転機に

小倉南警察署・相部博昭副署長「元々は赤青黄の信号表示で、それに右折の矢印信号が出ていました。それが全国ワースト1位の事故多発交差点になりまして・・・」


湯川交差点では2016年に25件、2018年に18件の人身事故が起き、2度も全国ワーストを記録した。交通量の多さに加えてY字型の特異な形状が事故が起きやすい原因となっていたという。

通常の交差点は、ほぼ直角に交わるため、右折車は対向車線を最短距離で通過する。湯川交差点はY字に沿って緩やかに曲がるため、どうしても右折に要する時間が長くなる。このため、右折車と対向してくる直進車の事故が相次いだのだ。