◆クラファンで保存へ 目標額は500万円


こうした思いから筑前町は10月、クラウドファンディングを活用した戦争遺跡の保存に乗り出しました。

大刀洗平和記念館 尾籠浩一郎館長
「今200万円くらい金額が集まっておりますけども、目標額であります500万円まではまだまだ半分にも達していない状況で、みなさまのご協力を頂きたいと思っています」


◆コメント100件「共感の声がありがたい」


まだ目標額には達していませんがこれまでに福岡県の内外から寄付が集まり、100件近い応援コメントも寄せられています。

大刀洗平和記念館 尾籠浩一郎館長
「初めて掩体豪を見たときに凄く衝撃を受けました。貴重な歴史の記憶だと思うのでぜひ後世にほしいという、一般のみなさまからいろんなコメントをもらいました。共感してくださる方が全国にたくさんおられる。声を頂けるというのが本当にありがたいと思っています」


クラウドファンディングの期間は11月末までで、企業版のふるさと納税で募った寄付金もあわせて、掩体の補修費や一般公開に向けた整備費に充てる予定です。


◆平和教育の拠点として活用


町ではこの場所を戦争を語り継いでいく平和教育の拠点として活用していくことにしています。

大刀洗平和記念館 尾籠浩一郎館長
「もの、そのものが何か語り掛けてくるものがあるという風に思っております。少しでも本物を残してフィールドワークという形で現地の戦跡をめぐってもらって当時のことを少し考えるきっかけにしていただけたらと思います」

「物言わぬ語り部」を未来にどう継承していくのか、大きな課題となっています。