パレスチナの人道危機をめぐる国連安全保障理事会の緊急会合で、WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は「ガザでは10分に1人の子どもが殺害されている」と訴えました。

安全保障理事会の緊急会合の冒頭、参加者全員が起立し、イスラエルとパレスチナで犠牲となった民間人に黙とうが捧げられました。その後、WHOのテドロス事務局長がパレスチナ自治区ガザの人道危機について報告を行いました。

WHO テドロス事務局長
「平均して、ガザでは10分に1人の子どもが殺害されている」

会合の参加国からは、イスラエル軍によるガザの病院への攻撃に対する懸念が相次ぎましたが、アメリカとイスラエルは「イスラム組織ハマスが病院を軍事拠点とし、医療従事者らを“人間の盾”にしている」などと主張し、議論は平行線をたどりました。