岡山県吉備中央町の浄水場から国の暫定目標値を超える「有機フッ素化合物」が検出された問題で、岡山県は、周辺の沢の水から目標値の1240倍の濃度の「化合物」が検出されたことを明らかにしました。

岡山県の環境管理課が吉備中央町の浄水場に流入する沢の上流部で行った水質調査の結果を公表しました。

(岡山県環境管理課 楠奥浩庸課長)「採水のできる最上流のF1の地点で6万2000ng/Lとなっています」

これは、有機フッ素化合物の国の暫定目標値の1240倍にあたり、浄水場の上流22の地点で調査を行った結果、判明したものです。

検出地点近くの道路脇には、2008年から大型の土のう袋「フレコンバッグ」が約300個置かれていて、検査した12個のうち1つに有機フッ素化合物が残っていたことも明らかになりました。

県では、調査結果を吉備中央町の対策本部に提出し、専門家を交えて「フレコンバッグ」との因果関係などを調査していくとしています。