眠り=なまけ 両親があらわにする失望の様子

睡眠が専門の普天間国博医師
「診察しているわけではないので確定診断はわからないですが、症状の経過と睡眠表を見ると、クライネ・レビン症候群の症状と矛盾はしていないと思います」

「免疫系の異常が出て、そこからクライネ・レビン症候群を発症したということがいくつか報告されていますから、インフルエンザに罹患したあとに長時間睡眠が出現したというのは、確かにクライネ・レビン症候群を発症した可能性があるかと思います」

自分の眠りは病なのか。その答えを知るため、国立病院の予約を取りました。テレビを見て過眠症の存在を知るまで、自分も両親も、眠ることが病気だとは考えもしませんでした。

Q当時ご両親と話し合いはされましたか
35年過眠の症状が続く鈴木祥子さん
「(首を振る)いっぱい説得はされました。叱責とか、励ましとか、でも聞いてはくれなかったんです。『何で困っててそうなってる?』とか。でも多分聞かれたとしても、眠りで困るはずがないと思っていたんですね。だから怠けだろうと」

進学校へ通わせ、将来に期待を寄せていた父と母。眠り続ける自分の姿に、失望を隠せませんでした。

鈴木祥子さん
「そんな子どもは、多分、真面目な母にとって、自分から生まれてくるはずがないみたいな。過眠期に無理やり登校させられていたり、ひどい時は自分でタクシーで近くのおばの家に逃げ込んで寝たりとか」

娘を思う両親の行動は、次第にエスカレートしていきました。