輸送距離が短くなり"荷物が届かない"
西濃運輸仙台支店です。1日およそ500トンの荷物を仙台から全国に発送しています。来年4月からドライバーの労働時間が規制されることで、どの様な影響が出るのか聞きました。
セイノーホールディングス 神谷敏郎経営企画室担当:
「拘束時間が今までよりも短くなる。それによって当然、今までは、遠い距離までお客様よりお預かりした荷物を運ぶことが、遠方に運べなくなってしまう」

1日あたりの拘束時間が最大で15時間に制限されると、荷物を運べる距離は約80キロ短くなるといいます。
東北運輸局によりますと、2030年には全国で約35%の荷物が運べなくなり、その影響は地方ほど深刻だといいます。
東北運輸局自動車交通部 吉川博幸次長:
「東北の中では、2030年には41%、宮城県においては37%、物が運べなくなるという試算が出ています。消費者にとっては、届いてほしいものが届かなくなる。お店に行って買いたいものが買えなくなることが予想されます」

今は、インターネットで注文したものが当日または翌日には届くなど便利な世の中ですが、そうではなくなる可能性があります。
改めて整理すると、2030年には全国で35%、東北では41%、宮城では37%の割合で荷物が届かなくなる可能性があります。つまり3回に1回、それ以上の割合で荷物が届かないという状況が起きてしまう可能性があります。
輸送能力の低下が懸念される中、背景にあるのが運送業界における人手不足です。