大手電機メーカーのシャープは、ことし4月から9月までのグループの決算で58億円の営業赤字となったと発表しました。液晶ディスプレイ事業の業績悪化が主な要因です。

シャープが発表したことし4月から9月までのグループの決算によりますと、売上高は前の年の同じ時期と比べて7.9%減り、1兆1582億円。本業のもうけを示す営業損益は前年の10億円の黒字から一転し、58億円の赤字となりました。

業績悪化の主な要因は液晶ディスプレイ事業の不振で、パソコンやスマートフォンの市況が回復せず、特に中小型ディスプレイの販売が落ち込んだことが業績を押し下げました。

一方、来年3月までの1年間の業績予想については業績が想定内で推移していることから、これまでの予想を据え置き、営業損益は400億円の黒字になるとしています。