世界的に生産量の減少が課題となっているコーヒー豆などについて、日本企業が生産地の支援に乗り出す動きが進んでいます。

セブンーイレブンがきょう発表したのは、コーヒー豆の産地であるジャマイカとカカオ豆の産地であるガーナへの支援です。

新商品に使用する希少なコーヒー豆「ブルーマウンテン」の産地であるジャマイカでは、木の老化や生産者の減少などでコーヒー豆の生産が減っているとして、苗木を寄贈します。

また、カカオ豆の主要な産地であるガーナでは、子育てと農業の両立が難しい農家が多いなどの課題があるため、生産環境の向上などにむけて新たに発売するチョコレート商品の売上の一部を寄付するということです。

セブンーイレブン・ジャパンの永松文彦社長は生産地への支援について、「これまでは質の高い商品という経済的価値を追求してきたが、世の中が様々な課題に直面する中、これからは社会的価値の追求も一層必要だと考えた」と述べ、「より生産者に寄り添ったサプライチェーンの在り方を目指す」との考えを示しました。