内密出産などで生まれた子どもの、出自を知る権利を巡り、母親の権利との関係や保障などについて議論されました。

慈恵病院と熊本市による検討会では、「こうのとりのゆりかご」に預けられた子どもや、内密出産で生まれた子どもの「出自を知る権利」などが議論されています。

4回目となるきょう(11月7日)の検討会では、冒頭、これまでに起きた新生児の遺棄事件が説明されると、委員からは「内密出産の権利を認めることで、医療機関で出産する選択肢が生まれる」との意見が出ました。

検討委員 石黒大貴弁護士「周囲には絶対に明かしたくないと。そこに配慮する形で、出自を知る権利がどこまで保障されるのかというところを考えていかなければならない」

その後、検討会は非公開で行われ、会議後に取材に応じた森座長によりますと、個人が特定される情報かの見極めとその保管方法や、出自を知りたいと希望する子どもへのサポート体制について意見が交わされたということです。