鳥獣害対策で捕獲したツキノワグマの肉をいかした、青森県西目屋村の「クマカレー」と「クマ丼」のレトルト商品が注目されています。
クマ料理提供の経緯について、道の駅 津軽白神 Beechにしめや 桑田翼さんにうかがいました。

道の駅 津軽白神 駅長 桑田翼さん
「以前より、西目屋村ではクマをはじめとした野生鳥獣によるりんごなどの農作物の被害が多く、駆除したクマは加工する場がないために廃棄処分していました。
しかし、マタギ文化が根づいた村民の間では、栄養価が高いクマを廃棄するのは勿体ないという声もあり、長い時間をかけ加工品としての実現を果たしました」

白神山地での狩猟採取を生業とした西目屋村には、昔からマタギの文化が根付いていて、クマはマタギの人にとっては「山からの授かりもの」とされてきました。
村では、開発した商品を「白神ジビエ料理」と銘打ち、その第1弾として2022年、「白神クマカレー」「白神クマ丼」のレトルト商品の販売を始めました。

今年はクマの出没が増え、猟友会や村で作る鳥獣被害対策実施隊が村内で捕獲したクマの数は70頭(2023年11月9日現在)2022年は10頭程だったのに比べ、すでに7倍の捕獲状況となっているそうです。
捕獲の増大から、今年はクマの生肉販売も始めたそうですが即完売(現在は取り扱いしておりません)。各地から問い合わせもあったそうです。